2022年11月から2023年8月まで、消化器内科で色々な検査を受け、定期的に通院していましたが、短期間で膵嚢胞が大きくなり主膵管も拡張しているため、手術を受けることになりました。
院内紹介で消化器外科へうつり、手術方針の説明を受けた日について思い出しながら書いていきます。
(手術に至るまでの検査経過一覧については、【膵臓手術・入院まで #8 】 をご参照ください。)
※膵嚢胞とは…
膵臓の中や周囲にできる、液体が溜まった袋状のものの総称です。
多くは無症状で、健康診断の超音波やMRI検査などで偶然発見されることが増えています。
基本的には良性ですが、中にはがん化するリスクがあるため経過観察や精密検査が重要です。
※主膵管とは…
膵臓で作られる消化液(膵液)を集めて十二指腸へと流す、膵臓の中心を走る最も太い管(メインの通り道)のことです
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※この記録は、わたし個人の手術方針であり、膵臓手術を受ける全ての方には当てはまらないと思います。
正確な内容は、必ず主治医に直接確認していただきますようお願いいたします。
2023年9月22日
消化器外科のI先生(現在の主治医)と初めて会った日です。
9月4日に消化器内科のN先生から名前だけは聞いていましたが、やはり手術となると自分の体にメスを入れる先生なので、
『どんな先生なの?』
『これまでの手術件数は?』
『信じていいの?』
と、気になることが盛り沢山。
わたしは心配性なので、当時は先生の名前と病院名を検索して調べまくっていました。
(今はもちろん信頼していますし、診察中に時々冗談交じりの突っ込みを入れてくださる、とても話しやすい先生です。)
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診察室に入ると、I先生は少し興奮気味(わたしの個人的な印象)に話し始めました。
「○○さん、はじめまして。Iと申します。
画像を拝見していたのですが、判断が非常に難しい。
嚢胞の位置が膵頭部と膵体部の微妙なラインまであってね。
僕としては膵頭部はできれば切除したくない。
拡大して診てるんだけど…どこのラインまで…あー線引きが難しいなぁ…。
もちろん僕1人の判断ではなく肝胆膵というチームで判断するんだけどね…」
と、ここまでの説明を一気に話されていた記憶があります。
(わたしの嚢胞、そんなに広がっているんだ…。)
先生の説明が少し落ち着いたところで、わたしは質問しました。
「あの…素人なりに色々と調べていたのですが、脾臓も切除になるのでしょうか?
温存する手術もあるみたいなのですが…?」
先生は今度はゆっくりと次のように答えてくれました。
「脾臓も一緒に切除します。
現時点では画像では確認できない病変が広がっている可能性も考えられるからね。
脾臓は特になくても大丈夫な臓器なんですよ。
肺炎球菌ワクチンは5年ごとに打ってもらわないといけないけれど。」
(え? なくても大丈夫な臓器なんてあるんだ…。)
当時のわたしは、脾臓がどんな役割を持つ臓器なのか全く知りませんでした。
そもそもそんな名前の臓器が、体の中にあったことすら知らなかった位です。
※脾臓とは…
左上腹部(胃の裏側、肋骨のすぐ下)にある握りこぶし大の臓器です。
主な役割は、古くなった赤血球を処理すること、血液成分を蓄えること、そして病原菌と戦う免疫機能を担うことです。
※肺炎球菌ワクチンについて…
脾臓を摘出した方は、重症感染症のリスクを下げるために肺炎球菌ワクチンの追加接種が推奨されます。
ニューモバックス(23価)の免疫効果は約5年とされるため、2023年に接種している場合、2028年頃を目安に次の追加接種を検討する必要があります。
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先生の説明が続きます。
※記憶が曖昧な部分があるため、医学的に間違っている部分があるかもしれません。
正確な内容については病院や医師の説明を確認してください。
「ポリープって分かる?
簡単にいうと、大腸とか胃の場合は『ここにポリープがある』って分かりやすくて、それだけを取ることが出来るんだけど、膵臓の場合はそうはいかない。
膵臓には膵液という消化液が流れている管があってね、
もし嚢胞だけを取ると、その管が傷ついて膵液が漏れて周りの臓器を溶かしてしまう恐れがあるんですよ。」
なんとなく分かりましたが、気になっていたことがあり再び先生に質問しました。
「悪性かどうか分からないのに取るんでしょうか…?」
先生はまたゆっくりと説明してくれました。
「膵臓は胃の裏側、体の1番奥にあって画像だけでは良悪の判断が難しい。
○○さんは今のところはっきりと申し上げて、良性か悪性かは分かりません。
実際の膵臓の組織を調べて診てやっと分かります。
ちなみにN先生から言われているERCPはリスクもあるし、受けても結果は同じだろうからしません。」
ERCP (内視鏡的逆行性胆管膵管造影)はしません、とI先生に言われてホッとした自分がいました。
(膵臓って画像だけでは分かりにくいんだ…。超音波内視鏡検査3回も受けたのにな…泣。)
「ごめんやけど、もう1回だけ造影CT受けてもらえる?」
(えーっ、またぁ…。)
「あと、手術前の検査を一通り受けてもらうんやけど、手術の1ヶ月前という決まりがあってね…」
と、ここでN先生にも勇気を出して伝えたこと(阪神タイガースのこと)をI先生にも伝えてみました。
「ターガース? あ、野球か。
好きなん? で、いつそれが決まるの?」
「日本シリーズが11月5日まであるので…できたら入院時期は11月6日以降がいいんです…。」
と、恐る恐る希望を伝えてみました。
先生は悩みながらも、術前検査日・入院日・手術日を調整してくれました。
あの時、わがままを聞き入れてくださった先生方には、今でも感謝しています。
本当にありがとうございました。
(消化器内科のN先生とのやりとりは、【膵臓手術・入院まで #10 】をご参照ください。)
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長くなってしまいました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次回は、術前検査について書いていきます。
(術後の食事や日常生活については、先に別の記事で公開しています。
興味のある方はプロフィールからご覧ください。)
**つづく

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